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自動膨脹式ライフジャケットの安全使用について
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 平成30年2月からすべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用が義務化されました。
   
   
 ウエストタイプ自動膨脹式ライフジャケット  確認用インジケーター、緑なら使用可
 高階救命器具梶@BSJ−5220RS 15200円税込

これから船釣りを始める方は、竿・リールを揃える前にまずはライフジャケットを揃えましょう。

ライフジャケットには、浮力材に発泡材を使用した固型式タイプと気室にガスを送り膨脹させる膨脹式タイプがあります。
固型浮力材タイプは中に浮力材が入っているため折りたたむことはできませんが、本体に損傷がない限り濡れても何度でも使用できます。
膨脹タイプは膨脹させるために中に炭酸ガスのボンベが入っています。濡れて膨脹させるとボンベを交換する必要があります。自動膨脹タイプはボンベと水を感知するセンサーの両方を交換します。膨脹タイプは気室を傷付け使用出来なくなる恐れがあるため、磯釣りでの使用はお勧めしておりません。また、飛行機への持込に制限のある場合があります。
ここでは人気の高い自動膨脹タイプについてお話します。
自動膨張式ライフジャケットには、首掛けタイプ、ウエストタイプ、ポーチタイプがあります。
それぞれに長所短所がありますので、使用状況に応じてお選びください。
首掛けタイプはウエストタイプより腰廻りが大きくても装着できるようにある程度の体型にもフィットするように作られています。カッパや防寒服を着ていても装着可能です。ただし、真夏は暑さを感じます。
ウエストタイプは気室が背中側にあるので、針を刺したりコマセで汚したりする可能性は少なくなります。真夏でも暑さは気になりにくいと思います。
ポーチタイプは小さいので着用中も気にならないで使用できますが、膨脹後にご自分で気室を首にかける必要があります。泳ぎの得意でない方や荒天時にはお勧めできません。
以上3タイプの中で一番人気はウエストタイプ自動膨脹式ライフジャケットです。
当店では高階救命器具鰍フBSJ−5220RSをお勧めしております。
理由は
荒れた海での落水でも安全性を保つために33gボンベを使用し、初期浮力17sの高浮力を実 現しています。沖に出る釣りには高浮力がお勧めです。お持ちのジャケットの浮力と比べてみてください。
水中での浮遊角度が自然に後傾になり安定した浮遊姿勢を得ることが出来ます。
気室の左右のバランスを非対称にすることにより反転性能が向上しています。
ダブルインジケーター仕様でボンベとカートリッジの装着状態を使用可能なら緑、使用不可なら赤で表示し、一目で判るようにしてあり高い安全性を確保しています。
夜間やレスキュー時の認識性を高めるためカバーに再帰反射材を使用しています。
カバーと気室が取り外し式でカバーのみを洗うことが可能です。

強度・摩耗性に優れたコーデュラ生地を使用しています。
背面に滑り止めと左右逆さま装着防止の表示を付けています。
もちろん国土交通省型式承認品であり桜マーク付きです。タイプA

これだけのスペックを持つウエストタイプ自動膨脹ライフジャケットの最上級品だからこそお勧めできるのです。是非ご検討ください。

着用する際の注意事項
ボンベとカートリッジの装着状態をインジケータで確認してください。赤の場合は使用しないでください。インジケータが付いていない機種ではボンべとセンサーが緩んでないかマジックテープを外し確認してください。購入してから一度も確認してない場合、振動でボンベが緩み外れている場合があります。
作動索が隠れていないか確認してください。自動膨脹機能が付いていても万一の落水時には、作動索を引き手動で膨脹させることが基本です。
必ず一番上に着用してください。カッパや防寒着の下に着用しますと膨脹時に胸や腹を圧迫して呼吸が出来なくなる恐れがあります。また、カッパや防寒着が充気装置との接触を妨げていると、センサーが水と反応出来なくなり作動しなくなります。
気室布、ベルト、バックルが破損していないか確認してください。
ベルトの締め付けがゆるい場合、落水時にジャケットが体から抜け外れます。バックルを締めて、ベルトを調整して体にフィットさせてください。
万が一膨脹装置が作動しない場合は、給気チューブより直接口で息を吹き込み気室を膨脹させてください。

保管
湿気を帯びて膨脹することがあります。車のトランクや道具入れ等、湿気を帯びた用具と共に放置したりしないでください。高温多湿をさけ通気性のある場所で保管してください。

点検
購入後は取扱説明書をお読みください。
日常の自主点検は取扱説明書にある自主点検項目にそって行ってください。
空気漏れがないか給気チューブから息を吹き込んで確認してください。
一年に一度はメーカー定期点検を受けましょう。

交換
一度膨張させボンベとセンサーを交換する時は、気室の空気を全て抜いてください。給気チューブの弁を押して出し切ってください。気室内に残っていると次に膨張させた時に、残りの空気に新たなボンベからのガスが加わり容量オーバーになります。


先日あるスポーツ新聞の釣り欄にウエストタイプの膨脹式ライフジャケットを着けた釣り人の写真が掲載されていました。見た瞬間エッと驚きました。本来後ろにあるべき気室が前にあり、左右も逆さまで着用していました。この状態で落水し気室が膨脹すると、前後が逆さまになっているために前かがみになり、非常に危険な状態になります。左右の逆さまも通常では入りにくい波やシブキが入りやすくなり、水を感知するセンサーが働き誤動作しやすくなります。また、作動索が背中側になってしまい落水時に引けなくなります。チョットした使い方の誤りが命取りになることがありますのでご注意ください。正直なところ、こんな危険な写真は載せてほしくないですね。この着用状態で構わないのかと真似する方が出ないとも限りません。記事を書いた方の安全意識が欠如していると言わざるをえません。
安全意識の欠如と言えば、一時はライフジャケットの着用を呼びかけていた遊漁船もトーンダウンしてきています。着用しない常連客には何も言わず、見て見ぬふり。なぜこうなるのでしょう?
それは自船での安全ルールが確立されていないからです。例え法制化されていなくてもその船の安全ルールであれば遊漁者は従いますし、十分な強制力になっています。東京湾船や相模湾船のなかには、着用しない遊漁者は乗船をお断りをするという、「○○丸ルール」として自船の安全ルールを確立している船もあります。
厳しく言うと来なくなるからというのがその理由らしいですが、来なくなるのはそれが理由ではなく、他に気づいていないもっと大きな理由があるからです。むしろ着用しなくても何も言わない船は、安全意識が低い船と見られているのです。
ライフジャケットの常用着用を進めるのは海上保安庁だけの仕事ではありません。事故が起きて困るのは遊漁者だけではないのです。安全意識の欠如というレッテルを貼られ、遊漁者からの信用を失った遊漁船こそが一番困るのではないでしょうか。小田原早川港の坂口丸さんやおおもり丸さんでは、若い船長自らが見本となるよう常用着用を継続し促した結果、遊漁者の着用率が上がってきたとおっしゃっていました。努力の結果だと思います。
残念なことにここ2〜3年の遊漁船の事故・事件は、表沙汰になっていない件も含めると依然として多くなっています。遊漁船の方々においては、この問題から目をそらさずに自船の安全ルールの確立とその実践に真正面から取り組んでいただけるようお願い申し上げます。

最後に遊漁船が事故を起こすと船長には罰金だけではなく行政処分も下されます。免許の停止か最悪な場合は免許取消になります。船が決めたライフジャケットの常用着用のルールを守らないで無視し続ける人達、あなた達のわがままで危険なその行為が、船長やその家族の生活を奪うことになりかねないのだということを認識してください。

ライフジャケットの常用着用は、遊漁者の最低限のルールです
 
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