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電動丸シリーズの糸巻学習補正について 
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カウンターの水深表示とPEラインのマークのずれを簡単に補正できます。

以前から遊漁船の船長達にタナを取るときは、リールのカウンターの数字は当てにならないから、糸を見て取れと言われてきました。確かにローラーを使っていた時代は、高速回転でローラーが跳ねたりし正確な水深表示が出来ず、目安にしかならない時代もありました。しかし最近は回転数から換算して表示していますので、精度は格段に上がっております。糸巻学習をする時に規定の負荷を掛けさらに電流値を見ながら、流す電流をコントロールして糸巻学習をしておりますので、ほぼ正確に入力できます。なのになぜ合わないと言われるのだろうと考えた時、その答えは二つありました。一つは0(ゼロ)セットの機能とその使い方に問題があった訳ですが、インフォの「電動丸の0セットについて」で説明したように、0セットと高切補正を分けることにより解決されました。もう一つは、糸巻学習時の負荷と実釣時の負荷は当然違ってきますので、それによりずれが表れることでです。糸巻学習時は1kg強の負荷をかけておりますが、多点掛けをして上げてきた時はその何倍もの負荷が掛かって上がってきます。それによってリールの水深表示は100mを表示しているのに0セットした場所の道糸のマークは98mになるというようなことが起きてきます。このずれを補正して水深表示と道糸のマークをピッタリ合わせることが出来るのが、糸巻学習補正です。
学習とか補正とか一見難しそうに聞こえますが、単なるキャリブレですので難しく考えないでください。操作も簡単でどなたでも船上ですぐ出来ます。
ではその方法を電動丸IKA SPECIALで説明します。

合わせるメーター数を決めます。
100m未満は小数点以下を0に。 
0セット、高切れボタンを両方同時に3秒以上押すと、表示が点滅します。その間に手もしくはハンドルで糸のマークを合わせます。  0セットボタンを押して確定します。 

現在の水深表示が10m以上100m未満の時は、表示を小数点以下が0(ゼロ)の切りのいい数字に合わせます。小数点以下を0にすると道糸のマークで合わせることができます。100m以上は小数点以下の表示はありませんので、1m単位の数字で結構です。次に真ん中の黄色の0セットボタンと右端の黒の高切ボタンを同時に3秒以上押します。「ピピッ」とアラームが鳴り、水深表示が点滅します。点滅している間は、道糸を出したり巻いたりしても表示は変わりません。ここで、点滅している数字と同じになる道糸の1mづつのマークを0セットした位置に合わせます。合せる時は道糸を手で引き出すか、ハンドルで巻き上げ合せてください。巻き上げようとモーターを回しますと、糸巻学習補正がキャンセルされますのでお気をつけ下さい。真ん中の黄色のボタンを押して補正を確定します。「ピピッ」とアラームが鳴り完了です。電源をOFFにしても補正はバックアップされています。(バックアップは電動丸3000BM MUTEKIを除きます)。
この機能は将来的には全ての機種に積んで頂けると思いますが、2011年5月現在では電動丸9000BM、電動丸3000BM MUTEKI、今年発売のスペシャルの付いていないシルバーと赤の電動丸3000KANZEN FUKASE,そして電動丸IKA SPECIALがこの機能を積んでいます。但し、道糸が真っ黒で何にもマークの入っていない道糸やマークなしナイロンではこの機能は使えません。1mづつのマークの入っていない道糸でも10mづつの色変わりがあれば、その色変わりのところの水深を表示させ、それに合わせるようにすれば可能です。
イカ釣りの場合、一日釣りをすると多点掛け等でずれが起きていますので、この流しで上がりますとか、終了まであと10分とかになりましたら、糸巻学習補正を毎回してください。次回釣行時に正しい表示で釣りがスタート出来ます。
イカ釣りだから底さえ分かればいいという時代ではなくなりました。上から落とし込みで触りを取りながら釣るのも必要です。ずれたままでタナに仕掛がとっくに入ってしまっているのに気づかないようでは、なかなか釣れません。それだけではなく折角浮いている群れを群れごと下へ引っぱってしまいます。この機能が付いた電動丸をお持ちの方は是非お試しください。
尚、この説明では道糸のマーキングの誤差や収縮はないものとして説明させて頂きました。

当店で電動丸IKA SPECIALをお買い上げのお客様には、船上で使えるオリジナルアシストカードをお付けしております、ご利用ください。
 
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